設計(営業)の木村です。
お盆前に、香川からお世話になっている先生に お越し頂きまして
実物件の室温状態をサーモグラフィーで測定いたしました。
物件は、エスコートホームのものとなります。
弊社で一昨年より室温および電力を実測しているものです。
空調換気工法は、ファース工法を採用しております。
小屋裏エアコン1台による全館空調ではあると、消費エネルギーは居室間歇型と比較して大きくなることを危惧し
周辺環境(建物)の影響を取り入れた日照条件のシミュレーションを行い、窓配置と大きさ(面積)を工夫し
パッシブデザインを取り入れることで、空調換気エネルギーの低減を狙いました。
(設計時、座学で勉強していた内容を初めて実物件に活かしました。現在は以前よりアップグレード。来年はもっと)
UA値0.41W/㎡K、ηAC=1.0、ηAH=2.4、BEI=0.51(建築時は 標準エコキュート JIS 3.3 )
※日射遮蔽装置含む、申請値ではないこと
※付属物は HEAT20 25/7/2プレスリリース 評価法ではないこと
※BEIは申請内容の日射遮蔽付属物を考慮した UA値、ηAC、ηAH のみ差替え
当物件は、日射遮蔽 及び 日射取得 が高いバランスで設計しました。
意匠については、自分の建築の師匠(初めて建築で就職した会社の上司。昨年弊社に来社。)
からは辛口の評価を頂きました。
(懐かしく、、、昔のように指摘してダメ出し頂けることが、嬉しくて嬉しくて、たまりませんでしたが…)
ボスは今でも成長させてくれる愛情に感謝です。
一応下記対外評価頂きました。
・2023年 しまね建築コンクール 江津庁舎などの公共施設、設計事務所が意匠に全振りしたものの中で、最終審査候補に
・miratap / asolie 95点 (70点以上で認定 相対的な指標、比較的に高い評価)
・ハウスオブザイヤー2023 特別優秀賞
下写真がサーモグラフィーのものです。階層が2つ上の小屋裏エアコンの設定温度は27℃です。
サーモグラフィーで測定すると、リビングは温度ムラが比較的に少ない均一な緑色で26-27℃くらいです。
壁や床の表面温度と室温の平均値を指標とし、快適室温を判定すると言われております。
比較的に均一ということは、温度ムラが少ない状態です。
ただし、課題はあります。暑い夏です。
(HEAT20でも最近発表されました。
夏や中間期対策が必須。この内容は後日ブログだったり発信しようと思います。内容が専門的なので)
1階は快適ですが、2階は26度~28度になっており
作業性を伴ったり、パソコンの放熱を受ける室は、1階が快適な分、暑いと感じます。
原因を調査する為に、ガラリの風量測定を行い、今回、サーモグラフィーでも測定いたしました。
ホームズ君による計算も進めましたが、ファース工法の再現は空調換気方法が独特な為
実際に発生している熱移動を再現できず、定性的な評価にしか使えない印象です。
こうした取り組みを通じて、日々改良を重ねております。
現在、夏対策に向けた ファース工法の弊社オリジナルの改良策を開発中です。
まずは、こちらの物件で実験予定です。